Dysmenorrhea

月経困難症・月経前症候群(PMS)

Dysmenorrhea

月経困難症・月経前症候群(PMS)

生理に関連する代表的な症状と疾患

  1. 月経困難症
    • 主な症状:
      • 強い腹痛や腰痛、頭痛。
      • 嘔吐、ふらつき、食欲不振。
      • 気分の落ち込みや心身の不調。
    • 日常生活への影響:
      • 鎮痛剤を毎回服用する必要がある。
      • 通勤・通学が困難になる。
  2. 月経前症候群 (PMS)
    • 主な症状:
      • 生理前3–10日前に現れるお腹の張り、乳房痛、むくみ、イライラ、不安感。
      • 生理が始まると症状が軽減・消失。
  3. 月経前不快気分障害 (PMDD)
    • 特徴:
      • PMSよりも症状が重く、日常生活に支障をきたす。
      • 特に気分の落ち込みやイライラが顕著。

月経困難症の原因と治療

原因

  1. 機能性月経困難症:
    • 女性ホルモン(黄体ホルモンや卵胞ホルモン)の分泌異常が主な原因。
    • 黄体ホルモンが痛みを引き起こす物質を増加させる性質があります。
  2. 器質性月経困難症:
    • 子宮内膜症や子宮筋腫などの病気が原因。
    • 20代前半での発症も増加傾向にあります。

治療法

  • 鎮痛剤の処方:
    • 痛みを抑えるための薬。
  • ホルモン療法 (LEP):
    • 黄体ホルモンの分泌異常を抑え、症状を軽減。
    • 貧血の改善や避妊効果も期待できます。
  • 漢方薬:
    • 当帰芍薬散、桂皮茯苓丸など、患者の体質に合わせて処方。
  • 超低用量ピル:
    • 痛みの原因を抑制し、日常生活への影響を軽減。

月経前症候群 (PMS)・月経前不快気分障害 (PMDD) の詳細

原因

  • ホルモンバランスの乱れやストレスが関与。
  • 明確な原因は未解明。

主な症状

  • 身体症状:
    • お腹の張り、乳房痛、頭痛、むくみ。
  • 精神症状:
    • イライラ、不安感、抑うつ。

治療法

  1. ホルモン療法:
    • 超低用量ピルが第一選択薬。
    • GnRHアゴニストや抗プロラクチン薬。
  2. 薬物療法:
    • 症状に応じた対症療法。
    • 抗うつ薬 (SSRIs)、漢方薬、抗不安薬など。
  3. その他の治療法:
    • カウンセリングや認知行動療法。
    • 食事療法、有酸素運動。
    • サプリメント (ビタミンB6やハーブ療法)。

外科的療法

  • 症状が重篤な場合には両側卵巣摘出術が選択されることもあります。

当院での治療方針

  1. ホルモン療法:
    • 超低用量ピルを主に処方。
    • PMSや月経困難症の症状を包括的に改善。
  2. 漢方治療:
    • 体質や症状に合わせて個別に処方。
  3. 生活習慣改善のサポート:
    • 適度な運動、ストレス管理、栄養指導。
  4. カウンセリング:
    • 心理的な負担の軽減を目的に実施。

生理に関するトラブルは、日常生活や心身の健康に大きな影響を与えます。症状に悩んでいる方は、早めに当院にご相談ください。

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東京都目黒区大岡山1-7-8
TEL:03-4400-6264