PMS Mood

PMS イライラ・気分の波

PMS Mood

PMS イライラ・気分の波

生理前のイライラ・情緒不安定——PMSによる精神症状の原因と対策を婦人科医が解説します。

「生理前になると急に怒りっぽくなる」「気分が落ち込んで涙が止まらない」「自分でもなぜか分からないのに情緒不安定になる」
そんな経験はありませんか?

それはPMS(月経前症候群)の精神症状かもしれません。ホルモンバランスの乱れが原因で、適切な治療で改善できます。

気になる症状があれば、まずはお気軽にご相談ください。

院長 山田泰平

監修・執筆者
あん女性のためのクリニック 院長 山田 泰平
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
虎の門病院、聖路加国際病院、新百合ヶ丘総合病院、順天堂医院での勤務を経て当院を開設

生理前3〜10日間に繰り返される、心の不調がPMSの精神症状です。

✔ 突然イライラして怒りっぽくなる
✔ 気分が落ち込む・涙もろくなる
✔ 不安感・焦り・緊張感が強くなる
✔ 集中力が続かない・ミスが増える
✔ 対人関係がぎくしゃくしやすくなる

PMSとPMDDの違い

精神症状が特に重い場合はPMDD(月経前不快気分障害)と診断されることがあります。
✅ PMS:身体+精神の不調(日常生活に多少の支障)
✅ PMDD:精神症状が主体で、日常生活・仕事・対人関係に著しく支障が出る状態
PMDDは低用量ピルや抗うつ薬(SSRI)が有効で、婦人科・精神科との連携が必要なこともあります。

黄体期のホルモン変動が、脳内の神経伝達物質に影響して起こります。

生理前(黄体期)にはプロゲステロン(黄体ホルモン)が急上昇した後、急低下します。このホルモン変動が脳内のセロトニン(幸福感・安定感に関わる神経伝達物質)の分泌を低下させ、イライラ・抑うつ・不安感を引き起こします。

PMSのイライラが起こるしくみ

① 排卵後、プロゲステロンが急上昇
② 生理前にプロゲステロンが急低下
③ 脳内セロトニンが減少する
④ イライラ・気分の落ち込み・不安感が現れる
⑤ 生理が始まるとホルモンバランスが落ち着き、症状が改善する

また、睡眠不足・過労・ストレス・カフェインの過剰摂取もPMSの精神症状を悪化させる要因となります。

症状の程度や体質に合わせて、ピル・漢方・生活改善を組み合わせて対応します。

✔ 排卵を抑えることでホルモンの波を平坦化→精神症状を安定させる
✔ イライラ・気分の落ち込み・不安感が軽減される
✔ 生理痛・むくみなど他のPMS症状にも同時にアプローチできる

加味逍遙散(かみしょうようさん) → イライラ・不安感・のぼせが強い方に最もよく使われる
桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) → 血流改善・のぼせ・情緒不安定に
当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) → 冷え・疲れやすさを伴う情緒不安定に
✔ ピルに抵抗がある方、副作用が心配な方に適している

カフェイン・アルコールを控える → セロトニンの分泌を安定させる
ビタミンB6を摂る(鶏肉・バナナ・ナッツ)→ セロトニン生成をサポート
十分な睡眠を確保する → 気分の安定につながる
有酸素運動(ウォーキング・ヨガ)→ セロトニン分泌を促進

Q. 生理前にイライラするのは性格の問題ですか?

A. いいえ、性格の問題ではありません。ホルモンバランスの変動による脳内の神経伝達物質の乱れが原因です。「自分でコントロールできない」と感じるほどの症状であれば、PMSとして治療の対象になります。

Q. PMSとうつ病の違いはなんですか?

A. PMSは生理前(黄体期)に限定して症状が現れ、生理が始まると軽快するのが特徴です。一方、うつ病は月経周期に関係なく症状が続きます。「生理が来ると楽になる」場合はPMSの可能性が高いです。

Q. 生理前のイライラで家族・パートナーとの関係が悪化しています。

A. PMSの精神症状は対人関係に大きく影響します。「自分でも止められない」という状態はPMD(月経前不快気分障害)の可能性もあります。一人で抱え込まず、ぜひ婦人科へご相談ください。低用量ピルや漢方で症状を改善できます。

PMSのイライラ・情緒不安定は我慢しなくていい症状です。

✔ 生理前のイライラで家族・仕事に支障が出ている
✔ 自分でも止められないほど感情が不安定になる
✔ 生理前に強い抑うつ・絶望感を感じる
✔ 毎月繰り返されるパターンがある
✔ 気分の落ち込みが2週間以上続く(PMDD・うつ病との鑑別が必要)

当院では対面診療・オンライン診療どちらにも対応しています。
「まず話を聞いてほしい」という段階でも、お気軽にご相談ください。

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