Menstrual Shift

生理を早める・遅らせる方法の違いと注意点

Menstrual Shift

生理を早める・遅らせる方法の違いと注意点

どちらの方法が自分に合っている?メリット・デメリットを婦人科医が解説します。

「生理を遅らせたい」「生理を早めたい」——でも、どちらの方法が自分に向いているのか、違いがよくわからない。

月経移動ピル(中用量ピル)には「遅らせる方法」と「早める方法」の2種類があります。確実性・服用タイミング・副作用リスクがそれぞれ異なるため、自分の状況に合った方法を選ぶことが大切です。

迷っている方は、まずは婦人科へご相談ください。

院長 山田泰平

監修・執筆者
あん女性のためのクリニック 院長 山田 泰平
日本産科婦人科学会 産婦人科専門医
虎の門病院、聖路加国際病院、新百合ヶ丘総合病院、順天堂医院での勤務を経て当院を開設

月経移動には「生理を遅らせる方法」と「生理を早める方法」の2種類があります。

どちらもホルモン剤(中用量ピル)を使って生理日を調整しますが、服用を始めるタイミング・確実性・メリット・デメリットが大きく異なります。自分のスケジュールやライフスタイルに合わせて選ぶことが重要です。

どちらを選ぶか迷ったら、まずこの2点を確認

イベントまでの日数:5日以上余裕があれば「遅らせる」、1周期前から計画できれば「早める」
服用の手間:イベント中も薬を飲めるか → YES なら「遅らせる」、NO なら「早める」

生理予定日の5日前から服用を開始し、ずらしたい期間中ずっと飲み続けます。

⭕ メリット

確実性が高い(最もスケジュール通りになりやすい)
✔ イベントの直前でも対応できる(5日前まで)
✔ 飲んでいる間は確実に生理を止められる
✔ 旅行・受験・結婚式など日程が決まっているイベントに最適

❌ デメリット・注意点

イベント期間中も毎日服用が必要
✔ 吐き気・頭痛・むかつきなどの副作用が出ることがある
✔ 遅らせた後の生理は出血量が増え、痛みが強くなることがある
✔ 服用期間が長いほど副作用が続く

ずらしたい生理の1回前の生理開始から5日目に服用を始め、10〜14日間飲み続けます。

⭕ メリット

イベント当日は薬を飲まなくてよい
✔ 旅行中に薬を持ち歩かなくていいので気楽
✔ イベント前に生理を終わらせてスッキリ臨める
✔ 吐き気などの副作用がイベント期間に重ならない

❌ デメリット・注意点

「遅らせる」より確実性がやや低い
✔ 1回前の生理が来たらすぐ受診する必要がある
✔ 生理不順・周期が乱れている方はうまくいかないことがある
✔ 前の周期から計画が必要なため、急には対応できない

自分の状況を当てはめて、最適な方法を選びましょう。

比較項目遅らせる早める
服用開始生理予定日の
5日前から
1回前の生理
開始5日目から
服用期間ずらしたい期間中10〜14日間
確実性高い ◎やや低い △
イベント中の服用必要あり不要
受診タイミング7〜10日前まで1回前の生理が
来たらすぐ
向いているケース旅行・受験・
結婚式など
イベント前に
生理を終わらせたい
生理不順の方うまくいかない
可能性あり
特に難しい

どちらの方法を選んでも、必ず守っていただきたいことがあります。

⚠️ 必ず婦人科を受診して処方を受けてください

月経移動ピルは市販薬ではなく、医師の処方が必要な医薬品です。インターネットで購入できる薬を使うことは健康上のリスクがあります。必ず婦人科でご相談ください。

🚫 服用できない方がいます

✔ 妊娠している可能性のある方
✔ 血栓症(深部静脈血栓症など)の既往がある方
✔ 肝疾患がある・悪化している方
✔ 35歳以上でヘビースモーカーの方
✔ 片頭痛の前兆がある方

📝 正しく服用しても失敗することがある

生理移動は100%確実ではありません。特に生理不順の方・18歳未満の方はうまくいかない可能性が高くなります。余裕を持ったスケジュールで計画し、万一に備えてバックアッププランも考えておきましょう。

Q. 生理を遅らせた後の生理痛がひどくなると聞きましたが本当ですか?

A. はい、遅らせた後の生理は子宮内膜が厚くなっているため、出血量が増えたり、生理痛がいつもより強くなることがあります。痛み止めを事前に準備しておくことをおすすめします。

Q. 早める方法と遅らせる方法、どちらが体への負担が少ないですか?

A. どちらも同じ中用量ピルを使うため、体への影響はほぼ同じです。ただし遅らせる方法は服用期間が長くなりやすいため、副作用が出続ける可能性があります。服用期間が短い分、早める方法のほうが副作用への曝露時間が短いとも言えます。

Q. 毎月イベントがある場合、毎回ピルで調整してもいいですか?

A. 毎月の調整には低用量ピルの継続服用が適しています。月経移動ピル(中用量ピル)は特定のイベント向けの短期使用を想定した薬です。継続的なコントロールをご希望の方は低用量ピルをご検討ください。

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