不正出血・子宮の病気

---

1. 不正出血とは？

不正出血とは、生理以外のタイミングで起こる出血のことを指します。

不正出血にはさまざまなタイプがあります。

不正出血のタイプ	特徴
排卵期出血	排卵時にホルモン変化で少量の出血がある（問題なし）
着床出血	妊娠初期に起こる軽い出血
ホルモンバランスの乱れによる出血	ストレス・急なダイエット・ピルの服用などが原因
病気が原因の出血	子宮筋腫・子宮頸がん・子宮体がん・子宮内膜症などの可能性

「排卵期出血」や「着床出血」など、一時的なものであれば心配はいりませんが、繰り返す場合や出血量が多い場合は要注意！

---

2. 不正出血の主な原因と考えられる病気

① ホルモンバランスの乱れによる出血

ストレスや急激なダイエット、睡眠不足などでホルモンバランスが崩れると、 子宮内膜が不安定になり出血しやすくなります。

よくある原因
排卵期の出血（排卵後に少量の出血があることがある）
無排卵性月経（排卵が起こらないことで生理が不規則に）
思春期・更年期のホルモン変化

ホルモンの影響で起こる不正出血は、数日で治まることが多いですが、繰り返す場合は要注意！

---

② 子宮の病気が原因の出血

不正出血の原因として、 子宮の病気が関係していることもあります。

子宮頸がん

初期は無症状のことが多く、不正出血が最初のサインになることも！
性交後に出血することがある（接触出血）
進行するとおりものの異常（茶色・悪臭）や下腹部痛が出ることも

子宮頸がんは定期的な検診（子宮頸がん検診）で早期発見が可能！

---

子宮体がん

閉経後の不正出血が特徴（特に50代以降の女性は要注意！）
生理以外のタイミングで出血がある
子宮内膜が厚くなりすぎることで発症することがある

特に閉経後の不正出血は、すぐに婦人科を受診しましょう！

---

子宮筋腫

生理の量が多くなる（過多月経）
不正出血が続く
貧血・下腹部の張りを感じることも

筋腫が小さい場合は経過観察でOK！大きくなる場合は治療が必要。

---

子宮内膜症

生理以外の出血や、生理時の強い痛みが特徴
放置すると不妊の原因になることも

強い生理痛がある場合は、婦人科での診察がおすすめ！

---

3. こんな不正出血は要注意！受診の目安

以下のような症状がある場合は、婦人科を受診しましょう！

生理以外のタイミングで何度も出血する
出血量が多い・鮮血が出る
性交後に出血する（子宮頸がんの可能性あり）
閉経後に出血がある（子宮体がんの可能性あり）
おりものに血が混じっている・悪臭がある
下腹部痛や腰痛を伴う不正出血がある

「少しの出血だから…」と放置せず、気になる場合は早めに婦人科へ！

---

4. 不正出血の検査方法と治療

婦人科で行う主な検査

内診（子宮や膣の状態を確認）
超音波検査（エコー）（子宮筋腫や子宮内膜の状態をチェック）
子宮頸がん検査（細胞診で異常がないか確認）
ホルモン検査（ホルモンバランスの乱れを調べる）

---

不正出血の治療方法

ホルモンバランスの乱れが原因 → 低用量ピルやホルモン療法で調整
子宮筋腫・子宮内膜症 → 症状によって薬物療法 or 手術
子宮頸がん・子宮体がん → 早期発見なら手術・放射線治療で治療可能

「不正出血＝がん」ではありませんが、検査で原因をはっきりさせることが大切です！

---

5. まとめ：不正出血を放置せず、早めに婦人科へ！

ホルモンバランスの乱れが原因のこともあるが、子宮の病気の可能性も！
「性交後の出血」「閉経後の出血」「繰り返す出血」はすぐに受診を！
子宮頸がん・子宮体がんの早期発見には定期検診が重要！

不正出血が気になる方は、 お気軽に当院へご相談ください！