「むくみ」とは?
「夕方になると足がパンパン」「指輪がきつくなる」…そんな経験はありませんか?
それは“むくみ”かもしれません。
むくみ(浮腫)は、体の中の余分な水分が皮膚の下にたまる状態です。女性は特にホルモンバランスや生活習慣の影響で、むくみを感じやすい傾向にあります。
🩺なぜ女性はむくみやすいの?
- 女性ホルモンの影響
排卵後から月経前にかけて、プロゲステロンというホルモンの影響で水分をためこみやすくなります。 - 冷えやすい体質
体が冷えると血流が悪くなり、余分な水分がうまく流れなくなります。 - 長時間の同じ姿勢
立ちっぱなしや座りっぱなしの仕事も、血液やリンパの流れを滞らせ、むくみを悪化させます。 - 妊娠や月経周期
妊娠中や生理の前後は、体が水分をためやすくなります。
💡むくみを軽くするには?
▶ 日常生活でできること
- 足を高くして休む:寝る前にクッションなどで足を少し高くすると◎
- ふくらはぎマッサージ:足首からひざに向かって優しく流しましょう
- 塩分を控えめに:塩分のとりすぎは水分をためこむ原因に
- 冷え対策:夏でも冷房で体が冷えすぎないよう注意
- 適度な運動:ウォーキングやストレッチで血流UP!
▶ 医療の力を借りることもできます
症状がつらい場合は、治療の選択肢もあります。婦人科では、以下のような方法を検討できます。
- 低用量ピル(フリウェル・ドロエチなど)
ホルモンバランスを整えることで、月経前のむくみや不快症状を緩和します。 - ジエノゲスト(ディナゲストなどのミニピル)
月経そのものを抑えることで、月経に伴うむくみや痛みを予防します。 - 漢方薬(五苓散など)
水分代謝を助ける働きがあり、体質に合わせて処方します。冷えや疲れやすさを伴うむくみにも◎ - 利尿剤(スピロノラクトンなど)
特定のホルモンによるむくみに効果があり、美容皮膚科や婦人科でも使用されることがあります(保険外となることもあります)。
それぞれに適したタイミングや体質がありますので、ご自身で判断せず、ぜひご相談ください。
⚠️こんなむくみは要注意!
- 朝起きてもむくみがとれない
- 顔や手足以外の部分もむくむ
- 急に体重が増えた
- 息苦しさやだるさがある
これらの症状がある場合、腎臓や心臓、甲状腺などの病気が隠れていることもあります。医師の診察を受けましょう。
🏥当院では…
女性特有のホルモンの影響をふまえ、症状やライフスタイルに合わせた治療法をご提案しています。
「生理前にむくみがつらい」「漢方を試してみたい」「薬を使いたくないけれど相談したい」など、どんなことでもお気軽にご相談くださいね。