Menopausal Disorder

更年期障害

Menopausal Disorder

更年期障害

「もしかして更年期?」— 知っておきたい更年期の症状と対策

更年期

「最近、急に汗をかくようになった…」「気分が落ち込みやすくなった」「疲れやすくて、なかなか回復しない…」こんな症状はありませんか?

40代後半~50代に多く見られる体や心の変化は、更年期のサインかもしれません。

「もしかして更年期?」と思ったら、一度ご相談ください。

1. 更年期とは?

「更年期」とは、閉経を迎える前後約10年間(一般的に45~55歳ごろ)を指します。

閉経前後のこの時期には、 女性ホルモン(エストロゲン)が急激に減少 するため、体調や気分の変化が現れやすくなります。

更年期の症状が強く、日常生活に支障をきたす場合は「更年期障害」と診断されます。


2. 更年期の主な症状

更年期の症状は 「身体的症状」と「精神的症状」 に分けられます。


💡 身体的症状

ホットフラッシュ(のぼせ・ほてり・大量の汗)
めまい・動悸・息切れ
肩こり・関節痛・腰痛
冷え・むくみ
疲れやすい・眠りが浅い
頻尿・尿漏れ・膣の乾燥感


✅ 「急に顔が熱くなり、大量の汗をかく」
✅ 「寝ても疲れが取れず、すぐにだるくなる」
✅ 「トイレが近くなった、尿漏れが気になる」

このような症状がある場合は更年期の可能性が高いです。

💡 精神的症状

イライラしやすい・怒りっぽくなる
気分が落ち込みやすい・不安感が強い
集中力の低下・物忘れが増える
やる気が出ない・無気力感


✅ 「ちょっとしたことで怒りっぽくなった」
✅ 「気持ちが落ち込みやすく、やる気が出ない」
✅ 「集中力が続かず、物忘れが増えた」

このような変化を感じたら更年期の影響の可能性があります。


3. 更年期の症状が起こる原因

更年期の症状の主な原因は、 女性ホルモン(エストロゲン)の急激な減少 です。

エストロゲンは、脳・自律神経・骨・血管・肌などに関係するホルモンです。エストロゲンが減ることで 自律神経が乱れ、ホットフラッシュや動悸が起こります。
精神的にも不安定になり、イライラや抑うつ状態になることも

また、 生活習慣の乱れ・ストレス・栄養不足 も更年期症状を悪化させる要因となります。


4. 更年期の対策・治療法

更年期症状を軽減するためには、 ホルモンバランスを整え、自律神経を安定させることが大切 です。


① ホルモン補充療法(HRT)

減少したエストロゲンを補う治療法(内服・貼付・ジェルなど)
ホットフラッシュ・不眠・関節痛・うつ症状の改善に効果的
✔ 骨密度の低下を防ぎ、骨粗しょう症予防にもなる

「更年期の症状が強く、日常生活に支障がある方」におすすめです。
ただし、乳がん・血栓症のリスクがあるため、医師と相談して適応か確認します。

② 漢方薬

✔ 体質や症状に合わせて処方されるため、副作用が少ない
「冷え」「のぼせ」「イライラ」「疲労感」などの症状に効果的

💡 代表的な漢方薬

  • 当帰芍薬散(とうきしゃくやくさん) → 冷え・むくみ・めまいが気になる人に
  • 桂枝茯苓丸(けいしぶくりょうがん) → のぼせ・ホットフラッシュがある人に
  • 加味逍遙散(かみしょうようさん) → イライラ・不安感が強い人に

「ホルモン治療に抵抗がある方」「自然な方法で改善したい方」におすすめです。

③ 生活習慣の改善

✔ バランスの良い食事を心がける → 大豆(イソフラボン)・カルシウム・ビタミンDを意識
✔ 適度な運動をする → ウォーキング・ヨガ・ストレッチで血流UP
✔ ストレスをためない → 趣味やリラックスできる時間を作る
✔ 良質な睡眠をとる → 寝る前のスマホ・カフェインを控える

💡 「生活習慣を見直すだけで、症状が軽くなることも!」


5. 更年期の症状がつらいときは婦人科へ

ホットフラッシュや動悸がひどい
イライラや不安が続き、気持ちが落ち込む
疲れやすく、日常生活に支障が出る
生活習慣を変えても症状が改善しない

更年期は 「年齢的に仕方がない」ものではなく、適切な治療や対策で症状を軽減できるものです。
当院では、 ホルモン補充療法(HRT)・漢方・生活指導など、 症状に合わせた最適な治療をご提案します。
更年期の症状が気になる方は、お気軽に当院へご相談ください。

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